軍用地投資のキモは情報収集にあり。情報収集の方法7選

軍用地投資は、主な収益である借地料の支払いを日本政府が保証しています。

そのため借地料が減額されることはなく、むしろ年々増額されているため、とりあえず投資してしまえば損失の恐れがほとんどありません。

価格の上昇も見込めるため、長期投資することで大きなリターンが期待できます。

しかし、 軍用地を手に入れることは容易ではありません。

非常に優れた投資先であると同時に、物件の供給量が圧倒的に不足しているためです。

そこで重要となるのが、 より多くの情報を収集し、購入のチャンスを増やすことです。

本稿では、軍用地投資のための情報収集の基本について解説していきます。

大人気の軍用地投資

近年、 軍用地投資の人気が急速に高まっています。

軍用地投資は、軍用地を所有している限り、政府から毎年必ず借地料が支払われるうえに、借地料は毎年増額されることから、長期的に安定した収益が期待できる投資です。

また、軍用地は今後も値上がりしていくと考えられています。

エリアによっては、基地の返還や移転によって、軍用地ではなくなる可能性も否定できません。

ですが、その後の開発によって高値で売れる可能性も高く、売却益も期待できます。

このように、 軍用地は「持ち続けて良し、売って良し」であり、他の投資では考えられない好条件を備えています。

だからこそ、軍用地投資の認知が広がるにつれて、人気が高まっているのです。

世の中で取引されているもの全てに共通することですが、人気と需要が高まった場合、それを上回る供給がない限り商品は値上がりを続けます。

供給が不足したとき、生活用品ならば増産すれば供給を増やすことができます。

石油や鉄鉱石といった資源でも、採掘量を増やせば需要に応えることができます。

このため、 多くのモノは供給不足によって一時的に価格が高騰しても、やがて需要と供給のバランスが一致し、適正価格に落ち着きます。

しかし、 軍用地はこれに当てはまりません。

供給が不足しているからといって、基地を広げて軍用地を増やすようなことはできませんし、軍用地主が需要に見合うだけの軍用地を売りに出して供給を増やすこともありません。

そもそも、軍用地の需要が高まっているのは、軍用地投資が非常に魅力的だからです。

当然、軍用地主は容易に軍用地を手放そうとはしません。

以上のような理由から、人気と需要が高まっているにもかかわらず、軍用地の供給は常に不足しているのです。

軍用地が売られることはあるが・・・

もちろん、軍用地が売りに出されることもあります。

まず、 人気の高まりによって、軍用地の価格が上昇しているため、軍用地を売ってしまおうと考える軍用地主がいることによって、軍用地が売りに出されます。

また、軍用地も普通の土地と同じように、分筆することで一部だけを売却することも可能です。

このため、 なんらかの理由でまとまったお金が必要になったとき、軍用地の一部を売りに出す軍用地主がいます。

特に多いのは、相続に伴う売却です。

相続税は現金で支払う必要があるため、軍用地を相続した人が、軍用地の一部を売りに出して、納税資金に充てることがあるのです。

したがって、軍用地が売りに出されることは確かにあり、沖縄の不動産業者には軍用地の売買に特化した業者もあります。

とはいえ、 軍用地を買いたいと思っている人に比べて、軍用地を売りたいと思っている人が圧倒的に少ないのは事実です。

さらに、軍用地を売りたいと思っている人がいるとしても、その軍用地の売却情報は、買いたいと思っている全ての人にいきわたるわけではありません。

沖縄では、軍用地主は富裕層と見られており、軍用地を持っていることで妬まれたり、親族・知人などから金銭を無心されたり、基地に反対する人々から良く思われなかったり、面倒なトラブルに巻き込まれることがあります。

このため、 軍用地主の中には軍用地を持っていることを人に隠している人も多く、こっそりと売買されるケースも少なくないのです。

情報量が成否を決める

以上の理由から、軍用地投資を始めたいと考えていても、軍用地を手に入れることは容易ではありません。

地元の不動産業者の話でも、軍用地の売却情報をネットなどで公開すると、数時間で買い手が決まってしまうことも非常に多いと言います。

軍用地投資を始めたいと考えている人は、まずはこのような投資環境の特殊性をよく知るべきでしょう。

賃貸物件をはじめとする一般的な不動産投資でも、本当に良い物件は公開されてすぐに買い手がついてしまいます。

そのため、常に情報を収集しておき、これと思った物件は直ちに買付を出すことが大切とされています。

しかし、 軍用地投資における情報とスピードの重要性は、それをはるかにしのぐものです。

売りに出される軍用地は、米軍や自衛隊の基地内にあるため、そのエリアを実際に見分することができず、またその必要もありません。

このように、 供給が圧倒的に不足しているだけではなく、情報を手に入れるまでのスピード、買付を入れるまでのスピードで激しい競争になることも、軍用地投資の難しさと言えます。

他の投資家に競り勝つためには、できるだけ多くの情報を、できるだけスピーディに取得できる状態を作っておくことが大切です。

特に、情報を取得するための媒体が多いに越したことはありません。

特定の媒体だけで情報を収集していれば、他の媒体で出された情報を逃し、投資のチャンスを失ってしまいます。

軍用地を買わない限り、軍用地投資は始まりません。

軍用地の物件情報をできるだけ広く集めるために、考えられる情報源の全てから情報を取得できる環境を作っておくことが、軍用地投資の成否を分ける最重要ポイントとも言えます。

情報収集の方法7選

軍用地の情報収集には、受動的な方法と能動的な方法の二つがあります。

受動的な情報収集

受動的な情報収集とは、不動産業者などが発信する情報を受け取れる環境を作っておき、それを情報源とするものです。

受動的な情報収集のメリットは、インターネットを通じて収集できるため、パソコンやスマホを使えば簡単に情報を得られるということです。

その反面、軍用地投資に興味がある人ならば、誰でもそのような情報には目を通すため、物件情報が出た際には多くの投資家が一斉に動きます。

このため、受動的に得られる情報だけを頼りにしていると、他の投資家に先んじて買い付けることが難しく、いつまでも買えない状況が続くことも考えられます。

とはいえ、 多くの投資家が目を通しており、スピーディに買い手が見つかることは、売主や不動産業者にとっても都合が良く、しばしば物件情報が掲載されるため、軍用地を買いたい人は最低限目を通しておくべきです。

受動的な情報収集では、

  • 地元の不動産総合サイト
  • 地元の不動産業者のホームページ
  • 地元の不動産業者のメルマガ
  • 地元紙の不動産広告
  • 官公庁の競売・公売情報

などを利用します。

これらの情報は、すべてインターネットで収集できます。

不動産業者や官公庁が発信した情報を見て情報を収集する、受動的な方法です。

これらの情報収集については、以下の記事で詳しく解説しています。

→軍用地の売却情報はどこで集める?まずはネットで調べてみよう!

→県外の投資家におすすめの情報源は地元紙の電子版。その理由とは?

→軍用地の売却情報はこんなところにも・・・競売・公売もチェックしよう

能動的な情報収集

受動的な情報収集は、スマホやインターネットがあれば可能であるため、多くの投資家が実践しています。

それだけに 競争が激しく、買いたくても買えないことが多いです。

受動的に得られる情報で競争が激しくなる理由は、言うまでもなく簡単に、ラクに情報を得られることです。

そこで、軍用地を買いたいと考えているならば、能動的な方法によって情報を収集すべきです。

発信される情報を受け取るだけではなく、自ら情報を集めていくのです。

軍用地投資を始めたいと思っていても、時間的な制約から、受動的な情報だけを頼りにしている人は非常に多いです。

また、時間的な制約だけではなく、物理的な制約も大きな障害となります。

沖縄県外の投資家が軍用地を買いたいと思っていることもかなり多いのですが、そのような投資家は、どうしても距離に関係なく情報が得られるインターネットだけに頼りがちです。

だからこそ、

  • 地元の軍用地買い取り専門業者に聞き込みをする
  • 地元の不動産仲介業者に聞き込みをする

といった方法によって能動的に情報を集めることで、他の投資家が触れることのない情報を手に入れることができます。

沖縄県外から投資したいと考えている人は、地元の業者をインターネットで調べて、電話やメールで聞き込みするのもいいでしょう。

しかし、 全ての業者の連絡先をインターネットで調べることは容易ではないため、やはり地元に足を運び、時間をかけて聞き込みをしたほうが、購入のチャンスに巡り合える可能性は高いです。

能動的な情報収集については、以下の記事で詳しく解説しています。

→競争の激しい軍用地投資だからこそ、手間暇かけて情報を収集しよう!

まとめ

本稿では、軍用地を購入する難しさ、それを乗り越えるための情報収集の大切さ、情報収集の色々な方法について解説しました。

本稿を読めば、簡単な情報収集だけでは、軍用地投資の実践が難しいことが分かったと思います。

軍用地には多くのメリットがありますが、購入できなければ絵に描いた餅にすぎません。

ぜひ、本稿でリンクされている他の記事も参考にして、情報収集に努めてほしいと思います。

最初のコメントをしよう

必須