沖縄の不動産情報4つ集め方とその後の流れ|不動産業者とのパイプの作り方
沖縄で物件情報を集める際には、全国の不動産を対象とした情報サイトからの情報だけでは不十分です。
地元の情報誌や新聞から情報を集めたり、沖縄の不動産に特化した情報サイトを使ったりして情報を集めるほか、地元の不動産業者とのつながりによって情報を集めていくことも大切です。
沖縄県内在住の人であれば、地元の色々な情報を集めることができるでしょう。
県外から投資を検討している人であれば、集められる情報は限られます。
それぞれの立場において、可能な限り多くの情報を集めていくためにも、本稿で情報源について学んでいきましょう。
目次
ネットの情報だけではNG×情報収集の進め方
沖縄不動産投資を始めるためには、物件を購入するためにも、物件情報を色々なところから集める必要があります。
今の時代は、誰もがインターネットで不動産情報を見ることができるため、インターネットを主な情報源とする人も多いでしょう。
しかし、沖縄では売りに出されている物件の絶対数がそれほど多くはありません。
少ない情報の中から 投資価値のある物件を見つけるためには、できるだけ たくさんの情報を集めることが重要です。
また、 インターネットは誰でも見ることができるのですから、逆に言えば見ている人が非常に多く、競争率も高いということになります。
したがって、沖縄不動産投資を成功させるためには、できるだけ色々な情報源を使っていくことが大切です。
ただし、地元に住んでいるかどうかによって、情報の収集効率は大きく変わってきます。
沖縄県内に住んでいる人が、沖縄で不動産投資を始める場合に比べると、県外からの投資を検討している人は、 どうしても劣勢に立たされることになります。
そのことを踏まえて、情報の集め方を見ていきましょう。
地元の情報誌で情報収集
まず、地元の情報誌を調べるという方法があります。 地元の大手不動産情報サイトが作っている情報誌です。
代表的な情報紙には、 「うちなーらいふ」「グーホーム」「すまいずむ」などがあります。これらの情報誌は、県内のコンビニや書店で手に入れることができます。
「うちなーらいふ」は、毎月1回発行されており、 定期購読を申し込めば県外でも送ってもらえるため、 県外の人にも利用しやすいと思います。
「グーホーム」は、沖縄の不動産情報を提供しているサイトで、情報誌も毎月1回発行しています。こちらは定期購読には対応していません。
なお、NTTグループが運営するGooにも住宅情報専門サイトがありますが、これとグーホームは無関係です。
「すまいずむ」も、沖縄の不動産情報を提供しているサイトであり、情報誌は毎月2回発行しています。ただし、定期購読は行っていません。
沖縄県内に住んでいる人は、これらの情報誌もフル活用して情報を集めていくのが良いでしょう。
県外からの投資を考えている人も、「うちなーらいふ」を取り寄せて情報を集めることができます。
ただし、 月に1~2回の発行であるため、情報の鮮度はあまり良くありません。多角的に情報を集めるための情報源と考えるのが良いでしょう。
地元の新聞
案外あなどれない情報源が、地元の新聞です。沖縄の県内新聞には、沖縄タイムスや琉球新聞があり、 不動産情報が毎日掲載されています。
また、金曜日の朝刊では、 物件情報をまとめた別刷りも作られているので、これも良い情報源となります。
1日の情報量は少ないものの、これが毎日の積み重ねとなれば、良い物件に巡り合える可能性もあります。 月に1~2回発行の地元情報誌に比べて、情報の鮮度も高いです。
新聞の情報の最大のメリットは、新聞に掲載されている不動産情報では、 売主が急いで売りたいと考えているケースが多いことです。
これは、不動産情報誌やインターネットの情報とは大きく異なる点でしょう。
情報誌やインターネットなどで掲載される情報は、能動的に情報を収集している買い手から、問い合わせを受けることになります。
多くの物件を見ている中で、興味のある物件の一つとして、とりあえず問い合わせてくる人も多く、成約率はそれほど高くありません。
一方、新聞は検索する必要がなく、買い手は受動的に情報を得ることとなります。このため、問い合わせてきた人の多くが購入に前向きであり、成約率が高くなります。
このような違いから、新聞に掲載した不動産情報は成約率が高い、つまり話が早い買い手が多いため、 早く売りたい売主はあえて新聞に情報を掲載するのです。
もちろん、掲載している不動産業者も対応が早いです。
したがって、新聞から情報を集めておくと、良い物件が見つかったときにスピーディに話が進み、購入できる可能性も高くなります。
県内で沖縄不動産投資を始めたい人は、ぜひ新聞からの情報収集もおすすめします。
県外でも購読は可能ですが、普通便では2~3日遅れの情報になってしまうため、新聞の最大のメリットである 「情報の鮮度」が損なわれます。
速達便であれば翌日に受け取ることができますが、毎月約3000円の購読料に加えて、速達の送料が約1万円もかかってしまうため、 コストパフォーマンスが悪いです。
インターネット
インターネットは、情報量が最も多い媒体であるため、必ずチェックすべきです。
また、誰もがチェックしていることからも、インターネットを使わない人は大きく後れを取ってしまうことになります。
インターネットの情報も、ほぼ毎日更新されているものであり、情報の鮮度は高いです。 県外から投資する人は、 インターネットが主要な情報源となるでしょう。
インターネットの不動産情報サイトには、YAHOO!不動産、楽待、goo住宅、SUUMOなど、全国を対象にした情報サイトも多いです。
それらをチェックするのも良いですが、やはりおすすめは 沖縄の情報に限定した情報サイトです。
代表的な情報サイトは、情報誌も発行している「うちなーらいふ」、「グーホーム」、「すまいずむ」、そして「沖縄いー物件」です。
それぞれの情報サイトでは、提携する不動産業者が物件を調査し、情報をまとめ、インターネットに掲載しています。
サイトの情報を 毎日欠かさずチェックしておくことで、 必ず良い物件に巡り合うことができます。
よさそうな物件を見つけた後の流れ
地元の情報誌や新聞、インターネットの情報から、よさそうな物件を見つけたならば、情報源が何であるかにかかわらず、以下のような手続きによって検討を進めていきます。
ステップ1:不動産業者に電話で連絡
情報誌・新聞・情報サイトのいずれにおいても、その物件情報を取り扱っている不動産業者の連絡先が掲載されています。
まずはその連絡先に電話をかけて「 不動産情報を見たこと・興味があること・物件の概要書や所在地、賃料収入の明細などの資料が欲しいこと」を伝えます。
このとき、インターネットの情報であれば、メールでの問い合わせを受け付けている場合もありますが、あくまでも電話で連絡しましょう。
それが本当に良い物件であれば、他の投資家も問い合わせをしているはずです。確認までに時間がかかるメールよりも、 すぐに伝えられる電話を使うのがポイントです。
ステップ2:FAXを送ってもらう
物件の資料は、FAXで送ってもらいましょう。メールで送ってもらう方法もありますが、沖縄の地元密着型の中小不動産業者では、メールでの案内に対応していないこともあります。
FAXを備え付けるには費用がかかりますが、必要経費と割り切りましょう。
ステップ3:資料の確認
FAXで資料を受け取ったら、すぐにチェックしていきます。この時点で、投資すべきでないと判断した場合には、その物件の調査はここで終了です。
ステップ4:現地調査
資料を確認したうえで投資すべきと判断したら、再度不動産業者に電話で連絡してアポを取りましょう。業者に案内してもらいながら現地調査を進めていきます。
不動産業者も大切な情報源
なお、地元の情報誌、地元の新聞、インターネットだけではなく、不動産業者からの情報も重要です。むしろ、不動産業者の情報は、 他の情報源にはない大きなメリットがあります。
不動産業者は、物件の所有者から売却を依頼され、様々な媒体に情報を掲載しています。
この物件が非常に良い物件であれば、どの媒体に掲載してもすぐに売れることでしょう。しかし、それ以前に自社の顧客に声をかけてもスムーズに売れるはずです。
情報公開前に成約できれば、物件情報を掲載して多数の投資家の問い合わせに応える必要はなくなり、自社の優良顧客との関係も深めることができます。
よく、「 本当によい物件情報は、ネットなどで出回ることはない。その前に、不動産業者が一部の投資家に売っている」などと言いますが、これは事実です。
良い物件を手に入れたいならば、この慣習を利用しない手はありません。
不動産業者とのパイプの作り方
これから沖縄不動産投資を始める人は、まだ不動産業者とのつながりはないはずです。
今後、徐々に業者とのつながりを深めていき、いずれは物件情報を優先的に回してもらえる関係を作っていくことが大切です。
業者と名刺交換をする
地元の情報誌や新聞、インターネットなどから良さそうな物件を見つけ、現地の案内を依頼した際には、必ず業者の名刺をもらいましょう。
同時に、自分の名刺も渡しておき、 業者との最初の接点を作ります。
会社員であれば、会社員としての名刺を持っているはずですが、不動産投資を始めるにあたって、 新たに作成した名刺を渡すのが良いでしょう。新たに名刺を作成することによって、会社員としての名刺ではなく「不動産投資家としての名刺」を渡すことができます。
連絡先や住所だけではなく、不動産投資の経験や購入したい物件の内容などを書いておくこともできます。
この時点では、名刺を交換しただけの関係であり、物件の案内などにつながる可能性は低いです。
しかし、少なくとも名刺交換をした事実を作り、顔と名前を覚えてもらえる可能性もあるのですから、まずはここからスタートします。
業者にアピールする
現地案内をしてもらった際には、名刺を交換するだけではなく、アピールも欠かさないようにしましょう。
案内してもらった物件があまり良くなく、購入に至らなかったとしても、「 今後も物件を探していくこと」や、「 購入資金があること」などをアピールするのです。
すでに、沖縄以外で不動産投資をやっている人であれば、その点も伝えておきます。全くの初心者ではなく、経験者であることが分かれば、 「良い話を持っていけば買ってくれる人」と思われるため、情報をもらえる可能性が高まります。
まとまった現金を持っており、良い区分不動産があれば現金で買ってもよいと思っている場合には、現金で買えることを必ず伝えましょう。
現金で購入できる人と、ローンで購入する人は、 不動産業者にとって大きく違います。なぜならば、前者は物件さえ良ければすぐにでも買ってくれるのに対し、後者はローンを組めなければ買えないからです。
特に、昨今は融資環境が悪化しているため、現金で購入できる顧客の重要性は高まっています。
もし、売主がすぐに売りたいと考えている場合には、現金購入できる人に話が回ってくる可能性がかなり高くなります。
上記のようなことをしっかりアピールしたうえで、「もし、いい情報があった場合にはぜひ知らせてください。」と伝えておきましょう。
単に名刺交換をするだけではなく、 しっかりアピールして物件紹介をお願いすることによって、業者の見る目も変わります。
直接訪問する
沖縄在住の人に限られる方法ですが、現地案内を依頼したときだけではなく、 日常的に不動産業者を訪問するのも良い方法です。
インターネットで簡単に情報を得られる時代ですから、足で情報を集める人が少なくなっています。だからこそ、この 努力ができる人が優位に立てるのです。
投資を検討している地域の不動産業者を自ら訪ね、物件情報を聞いてみたり、上記のようなアピールをしたりすることで、業者から顔を覚えてもらうことができます。
熱心さが伝われば、良い物件情報が入ったときには、「 せっかくだから、あの人に声をかけてみよう」という流れで、情報をもらえることもあります。
もちろん、いきなり訪問すれば迷惑をかけますし、業者側も全く準備していない状態で対応することになるため、良い結果は得られません。そのため、 事前に不動産業者に電話を入れて、アポをとってから訪問しましょう。
このような地道な努力が、不動産業者とのつながりを強め、優良物件の未公開情報を教えてもらえる機会も増えていきます。
まとめ
沖縄での不動産投資でも「地元の情報誌や新聞からの収集・インターネットからの収集・不動産業者からの収集」という方法で、物件情報を集めていきます。この点では、一般的な不動産投資とそれほど変わらない流れです。
その中で、それぞれの媒体の特徴などを知り、他の投資家よりもできるだけ多くの情報を収集して、多くの選択肢の中から優良物件を探していくことが大切です。
ぜひ、たくさんの情報源から物件情報を集めてみてください。